2008年02月10日

〔シカゴ穀物展望〕

【シカゴ8日時事】◎波乱の小麦相場の行方に注目

 シカゴ商品取引所(CBOT)の穀物相場は今週、小麦相場の騰勢が一段と強まり、5日連続のストップ高となる中、トウモロコシと大豆は一時的に追随する動きもあったが、徐々に利食い売りに押され、高値圏でのもみ合いにとどまった。小麦市場では来週初めから値幅制限が拡大される。これを受けて、来週はまず小麦相場がどの水準で一服、反落するかを見守り、小麦相場が落ち着きを取り戻してから、それぞれの需給要因に関心が戻ることになりそうだ。

 小麦相場では、今回の大相場の火付け役となったミネアポリス穀物取引所(MGE)の硬質春小麦先物が週末8日まで7営業日連続のストップ高。これにつられてCBOTの軟質冬小麦先物は週末まで5営業日連続のストップ高と異例の展開が続いた。両取引所とカンザスシティ商品取引所(KCBT)は8日、値幅制限を11日から60セント(現行30セント)に引き上げると発表した。

 今回のMGE主導の小麦相場高騰は、「主にパン用の高たんぱく質、高品質の硬質小麦の需給逼迫(ひっぱく)で、実需筋の買いが殺到した」(日系大手商社)ことがきっかけとされる。米国産の硬質赤色冬小麦の輸出先としては、日本も15%を占めるとされ、高値にもかかわらず日本が買い続けていることも相場高騰の一つの原因になっているようだ。

 さらに、舞台がMGEという小さな市場だったことが相場過熱に拍車を掛け、ファンドも含めた目先的な投機筋も参入。売りヘッジをしていた実需筋が踏み上げられる形で手じまい買いを急ぎ、上昇にさらに弾みが付いた。

こうした動きは大豆やトウモロコシ市場にも波及し、「売りヘッジをしているカントリーエレベーターなどの中には、損失拡大による追い証拠金の差し入れに追いまくられ、資金繰りまで苦しくなってきているところも出てきている」(市場筋)との話まで聞かれる。

 8日には米農務省の需給報告が発表され、米国、および世界の小麦の期末在庫は下方修正され、需給逼迫感をさらにあおる形になっている。現在は、連日のストップ高、史上最高値の更新がいつ止まるのか、値幅制限の拡大が功を奏するのかを見守るしかないとのムードだ。

 トウモロコシは8日の需給報告では米国分の修正はなく、材料とはならなかった。

 一方、今週、エタノールの使用目標を定めた再生可能燃料基準の適用が一時、延期されるのではとのうわさが流れ、穀物相場の高騰の犯人はバイオ燃料促進策だとのムードの高まりを象徴する形となった。今月21日に予定されている米農務省のアウトルックフォーラムの前までに、10年間の長期予測(旧ベースライン報告)も発表される見込みだが、その際、エタノール向け需要量の予測数字をどう作ってくるのかも大いに関心を集めそうだ。

 また、小麦同様に今週、史上最高値更新歩調となった大豆の需給報告については、米国の期末在庫が下方修正された。ただ、予想通りでもあり、インパクトには乏しかった。むしろ、同報告で注目されたのは、大豆油のバイオディーゼル向けの需要が4億ポンド引き下げられたことで、エタノール以上に原料大豆高に伴う採算の一段の悪化にメーカーが苦しんでいる様子がうかがえる。
posted by M@H at 10:57| Comment(0) | TrackBack(0) | シカゴ穀物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月19日

〔シカゴ穀物展望〕

【シカゴ18日時事】◎株など他市場に注目。
シカゴ商品取引所の穀物相場は今週、大豆とトウモロコシの高値追いが一服し、景気鈍化懸念から急落した米株式、原油相場につれて大きく値を崩した。来週も引き続き、他市場に大きく左右されるとみられるほか、南米の天候や小麦相場の動向もカギを握りそうだ。

 今週は前半、1月需給報告をきっかけに、先週末に続いてストップ高となったトウモロコシに先導される形で高値追いが続いた。しかし、週半ばからは株式相場の大幅な続落や、原油相場が1バレル=90ドルを割り込んだことなどを受け、世界経済に対する不透明感が強まり、大豆、トウモロコシとも売りが優勢となった。ファンド筋がこれまで高水準に達していたロングポジションを大きく手じまったことも下落ペースを加速させた。

 来週も引き続き、米株式や原油など他市場の動きが注目される。米株式市場の地合い悪化が続けば、米国だけでなく、世界全体の景気減速懸念がますます広がり、商品相場の調整色が一段と強まる可能性がある。

 こうした中、市場では世界の商品需要の目安として、海上運賃の国際的指標である英バルチック取引所のドライ指数(BDI)が大きく注目され始めている。同指数は最近、大幅に低下し、17日には6カ月ぶりの低水準まで落ち込んだ。週末18日にはいったん急反発したため、「あまり深読みしない方がよい」(アグリソースのダン・バッセ氏)との声も出ているが、TD証券のショーン・オズボーン氏は「過去にも季節的な要因から調整局面入りすることはあったが、今回の低下ぶりは今までにないもの」と指摘。「世界景気の鈍化傾向を示している可能性は十分ある」との見方を示している。

 また、南米アルゼンチンの天候も注目材料。同国の大豆、トウモロコシ主要産地では今週、予想を上回る降雨があったものの、「南部の産地では乾燥がまだ緩和されておらず、引き続き予断を許さない状況」(バッセ氏)という。

 さらに、大豆やトウモロコシと異なり、堅調さを維持している小麦の動向も重要だ。「来週には、入札による米国産小麦の買い付けのうわさが出ている」(バッセ氏)との指摘もある。目先の需給逼迫(ひっぱく)懸念から小麦の上昇が続けば、来週の作付面積をめぐって大豆やトウモロコシの下値余地も限られる可能性が高い。

 一方、市場筋によると、米穀物調査会社インフォーマはこの日、2008―09年度のトウモロコシ作付面積を9004万8000エーカー(前月予想8740万エーカー)、大豆の面積を6897万エーカー(同7000万エーカー)とする予想を発表した。「最近の価格上昇でトウモロコシの採算性が一段と高まり、トウモロコシから大豆への面積シフトが当初の予想ほど進まない」(市場筋)との見通しも出ている。

 18日の立ち会い取引の終値は以下の通り(1ブッシェル当り)。
 トウモロコシ3月きり=前週末比4.25セント高の498.25セント▽大豆3月きり=同34.75セント安の1264.00セント▽小麦3月きり=同40.00セント高の962.50セント。(了)
posted by M@H at 11:59| Comment(0) | TrackBack(0) | シカゴ穀物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月12日

〔シカゴ穀物展望〕

【シカゴ11日時事】◎商品投資ブームで本格的な調整は期待薄
シカゴ商品取引所の穀物相場は今週、前半はおおむね高値圏でもみ合った後、週末、需給報告でトウモロコシが予想外の低水準の期末在庫になるとの予想が示されたことを受けて、トウモロコシ、大豆とも多くの限月がストップ高まで急騰した。先行きの需給タイト感に加え、投機資金の商品投資ブームが相場を空前の高値圏に押し上げており、週明けも強地合いを引き継いで始まりそうだが、ファンダメンタルズよりも外部環境に頼っている過熱気味の上昇相場だけに、高値波乱や調整場面も出てきそうだ。

 大豆相場は今月3日、7月物が、旧ソ連の大量買い付けなどをきっかけに相場が高騰した1973年6月につけた1290セントを上回り、34年半ぶりに史上最高値を更新した。そして、11日の需給報告発表後には、指標となる当ぎり(1月物)が1296セント、さらに現在、商いの中心の3月物は1310セントまでそれぞれ上昇、これで大豆相場は紛れもなく史上最高値更新を実現した形となった。

 11日の需給報告ではトウモロコシのイールド(1エーカー当たり収量)が151.1ブッシェルと、1.9ブッシェル下方修正された。さらに、トウモロコシ相場の高騰が続く中で飼料需要が3億ブッシェルも引き上げられたことが市場に驚きを与え、トウモロコシの期近限月のストップ高につながり、大豆の期先限月や小麦でも多くの限月がストップ高となった。

 トウモロコシのイールド引き下げ、飼料需要の引き上げは事前にもある程度予想されていたが、その修正幅が予想以上と受け止められた。

 ある日系大手商社のトレーダーは「イールドの引き下げ幅の理由はよく分からない。飼料需要の増加については、最近、エタノールの副産物である乾燥ディスティラー・グレイン(DDG)の需要が伸び悩んでおり、トウモロコシ飼料に回帰しているという話も聞くので、それが原因か」などと首をかしげていた。

 年明けから、原油価格の1バレル=100ドル台乗せを呼び水に高値追いが続く穀物相場だが、ここにきて米国のリセッション(景気後退)入り観測が浮上し、株価が下落する中で、金に象徴される商品市場にますます投機筋の注目が高まるという新たなシナリオも描かれつつある。さらに、商品指数ファンドの入れ替えに伴う買い増しなどのテクニカルな支援要因や、大手投資銀行の強気の相場見通しがある中では、なかなか本格的な調整場面が訪れない。

 大豆が既に34年半ぶりに史上最高値を更新。トウモロコシも11日に軒並み500セント台乗せを実現し、1996年7月の史上最高値554.50セントも視野に入れ始めた。現在のこうした強気相場の中では、南米の天候など穀物のファンダメンタルズに関する多少の弱材料が出たぐらいでは、本格調整は期待薄。金融市場や原油など他の商品市場で基調を変えるような材料やトレンドが出てくるのを待つしかなさそうだ。
 
11日の立ち会い取引の終値は以下の通り(1ブッシェル当たり)。
トウモロコシ08年3月きり=前週末比28.25セント高の495.00セント▽大豆08年1月きり=同37.00セント高の1286.00セント▽小麦08年3月きり=同22.25セント安の909.25セント。(了)
posted by M@H at 12:48| Comment(0) | TrackBack(0) | シカゴ穀物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月05日

〔シカゴ穀物展望〕

【シカゴ4日時事】
シカゴ商品取引所の穀物相場では今週、大豆、トウモロコシともドル安や原油、金の騰勢などを追い風にファンド筋の買いが活発化し、上値を追う展開が続いた。

来週は1月需給報告の発表を週末に控え、ファンド筋によるポジション整理の売りが予想される一方で、同報告に対する強気な見通しから下値余地も限られそう。また、商品指数ファンドのリバランスに伴うトウモロコシ買いも注目されそうだ。

今週は、年明けの2日、原油相場が1バレル=100ドルに達し、金の騰勢も続く中で、割安感の強い穀物を買う動きが活発化した。2007年の商品投資収益率が大幅に上昇したことを受け、今年の商品相場に対しても強気な見通しが広がり、ファンド筋の穀物買いに拍車を掛けた。こうした中で、大豆7月きりは3日、1973年の史上最高値である1290セントを突破。4日の電子取引では1300セントをつけた。また、トウモロコシ7月きりも3日、96年(過去最高値554.50セント)以来の高値を更新した。

来週も引き続き、ファンド筋の動向が注目される。信用不安を背景に、リスク投資への警戒感はあるものの、「これまで株式に投資されていた資金が、リスク分散やドル安に対するヘッジなどを目的に、商品に大量にシフトする可能性が高い」(市場筋)という。

一方で、大豆とトウモロコシは短期的にはいったん調整局面入りするとの見方もある。米オクラホマ州の穀物調査会社コモディティー・インフォメーション・システムのビル・ゲイリー氏は、「06年と07年の統計では、大豆とトウモロコシは年明けの最初1週間は上昇し、その後2―3週間は大幅に下落している」と指摘する。また、来週末には07―08年度最後の需給報告が発表される。今回の報告では、大豆とトウモロコシの生産高がどのように修正されるかが最大の注目材料。一部の予想通り、昨年11月に続いて再び下方修正されれば、大豆に対する需給逼迫懸念が一段と強まるだろう。

一方、2大商品穀物指数の1つ、ダウ・ジョーンズAIGCI(DJ―AIGCI)を用いるファンドは昨年中に改定された投資ウエートをもとに、今月8日から14日までの間にリバランスを行う必要がある。特に、投資ウエートが引き上げられたトウモロコシはこの間、新規の買いが入ることが予想され、相場を支援しそうだ。

4日の立ち会い取引の終値は以下の通り(1ブッシェル当たり)。トウモロコシ08年3月きり=前週末比14.75セント高の466.75セント▽大豆08年1月きり=同41.25セント高の1249.00セント▽小麦08年3月きり=同46.50セント高の931.50セント。(了)
posted by M@H at 13:40| Comment(0) | TrackBack(0) | シカゴ穀物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月25日

〔シカゴ穀物展望〕

【シカゴ21日時事】
 シカゴ商品取引所の穀物相場は今週、高値警戒感からの利食い売りに調整含みで始まったものの、米議会でバイオ燃料の一段の普及促進を盛り込んだ新エネルギー法案が成立したことを受けて、週央からトウモロコシ、大豆とも続伸歩調となった。来週は、クリスマス休暇入りで様子見姿勢が強まる中で、高値警戒感と根強い先高期待が交錯し、もみ合い展開となりそうだ。

 成立までに時間がかかるとみられていた新エネルギー法案が18日に下院で可決され、翌19日にはブッシュ大統領が署名、成立した。バイオ燃料の使用目標量を規定する再生可能燃料基準(RFS)は、従来の2012年までに75億ガロンから、来年は90億ガロン、そして2022年までに360億ガロンまで順次、引き上げるという内容になった。

 このうち、トウモロコシを原料とするエタノールは2015年に150億ガロンに達した後は22年まで横ばいと設定された。これ以外ではバイオディーゼル(22年に10億ガロン)、セルロース系エタノール(同160億ガロン)などとなっている。この計画については既に織り込み済みとの反応や、「150億ガロンのコーン由来のエタノール生産には54億ブッシェルのトウモロコシが必要」(日系大手商社)となり、実現性は乏しいといった懐疑的な見方も多い。

 しかし、今年、エタノール業界が混合比率の上限10%という「ブレンドの壁」問題や輸送、貯蔵施設の整備遅れといった問題から需要が頭打ちとなり、原料トウモロコシ高からマージンが悪化し、成長に急ブレーキがかかっていたことを考えると、米政府による強力なエタノール普及促進策は、心理的に大きな支援材料となることは間違いない。

 ある日系大手商社の担当者は「今年マージン低下に苦しんだエタノール工場の中には、原料トウモロコシは買いヘッジでコストを確定させるとともに、エタノールの長期契約での売却にもメドをつけ、2年程度先までマージンを確定したところもあると聞く」と指摘。エタノールの生産ペースは徐々に安定化していくだろうとの見方を示している。

 今後の穀物相場は、一段と原油価格への連動を強めるとともに、エタノールの生産・流通動向をにらみながら展開しそうだ。それは、食料と燃料の穀物・農地の争奪戦が一段と激しくなるということでもあり、来年以降、各穀物の作付面積への関心は従来以上に高まることになりそう。

 現在の大豆のトウモロコシに対する価格比約2.6倍という水準では、まだトウモロコシ作付けの方が農家にとって利益が多いとみられ、大豆相場には常に対トウモロコシとの価格差拡大の圧力が相場押し上げ要因になる。一方、トウモロコシは今回の新エネルギー法に見られるように、エタノールの長期的な生産拡大見通しがあるため、なかなか相場は下がらない。結果的に、両商品とも目先は南米産の生育状況、中期的には来年度の米国産の生育状況でよほどの豊作でも見込めるようにならない限り、下値余地は乏しい状態が続きそうだ。

 21日の立ち会い取引の終値は以下の通り(1ブッシェル当たり)。 トウモロコシ3月きり=前週末比5.25セント高の443.50セント▽大豆1月きり=同20.50セント高の1177.50セント▽小麦3月きり=同30.50セント安の949.00セント。(了)
posted by M@H at 10:41| Comment(0) | TrackBack(0) | シカゴ穀物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月17日

〔シカゴ穀物展望〕

【シカゴ14日時事】
シカゴ商品取引所の穀物相場は今週、11日の需給報告で需給逼迫(ひっぱく)感が確認される中、大手投資銀行がトウモロコシ、大豆の価格予想を引き上げたことなどをきっかけに投機筋の買いが活発化、約定高値を更新する強気相場が続いた。

 バイオ燃料の消費目標を引き上げた新エネルギー法が成立する可能性が高まったことで、再びエタノール業界に活気が戻る可能性が指摘されており、来週も高値警戒感からの調整を交えながらも上値を試す展開が続きそうだ。

 今回の需給報告では、米国のトウモロコシ、大豆とも期末在庫が予想平均を下回った。特に、輸出の上方修正が米国産に対する世界からの需要の好調さを裏付ける形となった。さらに、商品インデックスファンドを傘下に持つ、米大手投資銀行ゴールドマン・サックスは11日に、1年後の価格目標を大豆は、従来予想の9ドルから14.50ドルに、トウモロコシも従来の4.4ドルから5.3ドルにそれぞれ引き上げると発表、強気買いに拍車を掛けた。

 大豆当限は、先月23日に11ドル台に乗せ、干ばつに見舞われた1988年の高値10.99ドル上回り、旧ソ連の大量買い付けなどをきっかけに相場が高騰した1973年6月の12.90ドル以来の高値をつけた後、いったん調整。今週に入り、再びこの34年ぶりの高値水準を更新する展開となっており、史上最高値も視野に入ってきた。

 さらに、ここにきて新エネルギー法の承認見通しも新たな強材料に加わった。石油関連企業への課税強化条項により承認は難しいとみられていた上院案はこの条項を取り除く妥協が成立し、13日夜に可決された。この新エネルギー法案には燃費規制の40%強化に加え、エタノールなどバイオ燃料の使用目標量を定めた再生可能燃料基準を現行の75億ガロンから、5倍弱の360億ドル(2022年までに)に引き上げることが盛り込まれている。

 エタノール市場は今年前半まで、ガソリンへのエタノール混合比率の上限の10%という「ブレンドの壁」や輸送手段および保管施設の未整備が障害となる「ボトルネック」などの問題から市場拡大ペースに急ブレーキがかかり、CBOTの先物相場は10月に1ガロン=1.5ドルの安値に沈んでいた。しかし、その後ようやく反発、今月に入ってからは新エネルギー法案の思惑から、現在は2ドル付近と安値から3割強の水準まで急上昇している。

 新エネルギー法案の使用目標の実効性には懐疑的な向きが多いが、いったん沈滞しかかったエタノール業界が息を吹き返す可能性はある。「ブレンドの壁」の問題も、従来、エタノールがほとんど混合されていなかったフロリダ州やジョージア州などの南東部各州でガソリン品質規制の改正から、エタノール使用量が増えつつあるとされ、新たなマーケットも誕生しつつある。エタノールは少なくとも心理的な強材料にはなりそうだ。

 14日の立ち会い取引の終値は次の通り(1ブッシェル当たり)。
トウモロコシ12月きり=前週末比20.50セント高の420.00セント▽大豆2008年1月きり=同37.25セント高の1157.00セント▽小麦12月きり=同35.50セント高の939.00セント。(了)
posted by M@H at 16:38| Comment(0) | TrackBack(0) | シカゴ穀物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月10日

〔シカゴ穀物展望〕

【シカゴ7日時事】
 シカゴ商品取引所の穀物相場は今週、大豆、トウモロコシとも底堅い展開が続いた。年末の利食い売りや農家の売りが限られたほか、新エネルギー法案の米下院通過や南米アルゼンチンの乾燥懸念も下値を支えた。来週は12月の需給報告が注目されるほか、アルゼンチンの天候や同法案の上院通過をにらんで、大豆、トウモロコシとも引き続き、下値余地は限られそうだ。

 今週は、新エネルギー法案が下院で可決され、エタノールの原料となるトウモロコシを下支えた。同法案には、再生可能燃料の使用目標水準を2022年までに360億ガロンとすることやエタノールに対する税金の引き下げなどが盛り込まれている。

 また、アルゼンチンの乾燥懸念が大豆を支援した。今週半ばにはまとまった降雨があり、乾燥はやや緩和されたものの、来年にはラニーニャ現象の影響も懸念されるなど、予断を許さない状況が続きそうだ。

 来週は、11日に発表される12月需給報告が最大の焦点となる。例年通り、今回の報告では米国の供給見通しは据え置かれるが、需要予想については大豆、トウモロコシともやや強気な見方が出ている。

 アレンデールのジョセフ・ビクター氏は「大豆は、最近の中国向け輸出ペースの加速や堅調な圧砕高を背景に、期末在庫が1億8300万ブッシェル(11月需給報告は2億1000ブッシェル)まで引き下げられる」と予想。また、トウモロコシ期末在庫についても「主に輸出の堅調さを反映し、18億8200万ブッシェル(同18億9700万ブッシェル)に若干引き下げられる」とみている。

 一方、今回の新エネルギー法案をきっかけに、トウモロコシのエタノール向け需要が直ちに引き上げられるとみる向きは少ない。同法案の内容が「主に2009年の作付け期以降を対象としたもの」(ビクター氏)であることが大きいようだ。ただ、同法案は今週の下院通過に続き、「来週には上院でも可決される」(市場筋)との楽観的な見通しも出ており、引き続き、トウモロコシの支援材料になる公算が大きい。

 こうした中、フィーマットのダン・シカンダー氏は「08―09年度のエタノール向けトウモロコシ需要は41億ブッシェルまで増加する」と予想。さらに、「09―10年度にはエタノール向け需要の拡大ペースが加速し、トウモロコシの期末在庫は7億―9億ブッシェル水準まで落ち込む」との見方を示している。

7日の立ち会い取引の終値は以下の通り(1ブッシェル当たり)。
トウモロコシ12月きり=前週末比15.00セント高の399.50セント▽大豆2008年1月きり=同39.75セント高の1119.75セント▽小麦12月きり=同36.50セント高の903.50セント。(了)
posted by M@H at 17:32| Comment(0) | TrackBack(0) | シカゴ穀物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月02日

〔シカゴ穀物展望〕

【シカゴ30日時事】
シカゴ商品取引所の穀物相場は今週、大豆、トウモロコシとも調整色が強まった。来週も年末を控えた利益確定売りに圧迫される展開が予想されるものの、大豆は南米の天候次第で、再び上値を試しに行く可能性もありそうだ。

今週は、これまでほぼ一本調子の上昇が続いてきた大豆の手じまい売りが顕著となった。過去最高の豊作にもかかわらず、底堅く推移してきたトウモロコシが、ここにきて軟調気味となったことで、大豆の買いも一巡したほか、これまで商品全体の上昇をけん引してきた原油相場が、週明けから調整局面に転じたことも、穀物全般の弱気ムードを誘った。

一方で、週半ばには新エネルギー法案の早期可決見通しが強まったほか、小麦が需給逼迫懸念からストップ高となり、大豆とトウモロコシを下支えた。来週も引き続き、大豆、トウモロコシともファンド筋など投資家全般によるポジション整理の動きが中心となりそうだ。

ただ、大豆については、堅調な輸出や南米主要産地の乾燥を背景に、下落余地は限られそうだ。アドバンス・トレーディングのブライアン・バスティング氏は、小麦の期先限月がこの日、アルゼンチンの悪天候などを背景とする需給逼迫懸念から約定高値を更新したことを挙げ、「大豆も南米の天候次第で、年内に1973年の史上最高値1290セントを更新する可能性は十分残されている」とみている。

一方、新エネルギー法案が来週にも決着した場合、大豆、トウモロコシ相場にとって少なくとも「心理的な強材料」にはなりそうだ。もっとも、同法案によってエタノールやバイオディーゼルの需要が直ちに拡大するとみる向きは少ない。

プルデンシャルのショーン・マッキャンブリッジ氏は「今回の法案の内容はもともと新鮮味に欠ける」と指摘。2015年までに現行の75億ガロンから205億ガロンに引き上げられる「再生可能燃料の使用目標量」についても、「このうち、トウモロコシなど穀物ベースのエタノールは130億―140億ガロンにとどまり、残りはまだ実用段階に達していないセルロース系エタノールが対象」と説明した上で、「米トウモロコシのエタノール向け需要は、拡大してもせいぜい40億ブッシェルが限界」との見方を示す。このため、エタノール生産工場についても「このところの採算性改善で、現在建設中の工場は開設にこぎつけても、建設ラッシュが続くとは考えにくい」(同氏)という。

同法案はまた、バイオディーゼルの使用目標量も設定しているが、「エタノールに比べ、バイオディーゼルの生産能力ははるかに劣っており、今回の目標達成に対する実現性は現時点でまったく不透明」(バスティング氏)との見方が多い。

30日の立ち会い取引の終値は以下の通り(1ブッシェル当たり)。トウモロコシ12月きり=前週末比4.50セント安の384.50セント▽大豆2008年1月きり=同20.25セント安の1080.00セント▽小麦12月きり=同40.50セント高の867.00セント。(了)
posted by M@H at 12:43| Comment(0) | TrackBack(0) | シカゴ穀物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月24日

〔シカゴ穀物展望〕

【シカゴ23日時事】
 シカゴ商品取引所の穀物相場は今週、利食い売りにもみ合う場面もあったが、週末にトウモロコシ、大豆とも輸出の好調さが示されると一段高となった。

 来週も引き続き原油相場の動向が気になり、1バレル=100ドル乗せに挑戦する場面となれば、穀物相場も上値を追う展開が予想される。ただ、原油相場が調整局面となれば、追随することになりそうだ。

 今週23日、大豆先物相場は11ドルの大台に乗せ、1988年の高値10.99ドルを上回り、73年6月の史上最高値12.90ドル以来の高値をつけた。きっかけは、この日発表された輸出成約高で、純成約が180万7600トンと予想レンジを大幅に上回ったこと。特にこのうち119万6200トンが中国向けだったことから、中国の米国産大豆の輸入の活発化を裏付ける形となった。

 さらに、トウモロコシの輸出も好調で、反発局面にある小麦も含め、穀物相場全体に強気ムードが広がった。こうした中国の穀物輸入の具体的なニュースは、中国を中心とするアジア経済の急成長が食用油や飼料穀物需要の拡大につながるとの見通しに確信させるにいたっている。

 米独立系先物取引会社バウアー・トレーディングのジェームズ・バウアー社長は、「小麦の減産で、世界的に飼料需要がトウモロコシに向かう中で、米国産トウモロコシの輸出ペースは前年同期比で33%も上回っている。また、トウモロコシの主要輸出国だった中国の役割は、永遠に終わった可能性もある」と指摘する。

 穀物需要拡大の背景には、飼料需要だけでなく、燃料需要の急増があることも言うまでもない。穀物価格が原油価格に連動することが日常化し、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場が穀物相場の指標性を持ち始めている。

 20日夜の時間外取引で、99.29ドルをつけた後、いったん調整するかに思われた原油先物相場は週末再び上昇、98.18ドルと終値ベースの最高値を更新、穀物相場の下支えとなっている。

 バウアー氏は「原油価格はアジアの需要拡大に継続的に支えられている。穀物価格が原油価格と恒常的に連動することで、穀物の伝統的な相場の上下動のサイクルも調節されつつある。こうした状況が、食料(Food)、燃料(Fuel)、飼料(Feed)の3つのFが拡大する中で穀物相場に強気になる主な理由だ」と強調する。来週も、原油価格が再び最高値に、そして100ドルの大台乗せに挑戦するかが、穀物相場にとっても最大の関心になりそうだ。

 一方、中国の大豆輸入ペースに関しては、「既に中国当局の在庫積み増しは一巡したのではないか」(日系大手商社)との見方も出てきている。輸出の鈍化を示す数字やニュースが出て、原油価格も落ち着いた動きとなった場合は、トウモロコシ、大豆とも利食い売りに調整する可能性もありそうだ。

 23日の立ち会い取引の終値は以下の通り(1ブッシェル当たり)。トウモロコシ12月きり=前週末比9.50セント高の389.00セント▽大豆08年1月きり=同22.50セント高の1100.25セント▽小麦12月きり=同77.00セント高の826.50セント。(了)
posted by M@H at 14:01| Comment(0) | TrackBack(0) | シカゴ穀物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月23日

感謝祭のため休場。

 午前中は日差しの中で、チャリで用事をする。車を捨ててから(捨ててないけど)何て健康的なんでしょう、でも雪が降るまでね。
 
  今日はNY市況は休場で書くニュースも無いけど、為替は動いてるなと思って確認してみれば、中国株式相場が軟調推移していることなどを受け、仕掛け的なドル売りが加速し、ドル・円は2005年6月以来となる108円台割れの107円台突入、ユーロ・ドルが最高値を塗り替えと激しい動きのようで・・・。

 こういう展開になると「だから為替をやるのは・・・」とか何とかブログに書く人がぞろぞろ出そうで、やだねぇ〜。

 ちなみに、ポンド買いで参加していたデモ大会は、イフダン注文に改良余地ありで、当の昔に蚊帳の外ですから〜。www

 夜間の商品相場は、ドル安を受けての、全体的にやや上昇気配か。
posted by M@H at 12:49| Comment(0) | TrackBack(0) | シカゴ穀物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月17日

〔シカゴ穀物展望〕

【シカゴ16日時事】◎大豆、コーンともに下値は限定的か
 シカゴ商品取引所の穀物相場は今週、大豆が原油高や輸出増加期待を背景に一段高となり、トウモロコシもつれ高となった。来週は米感謝祭を控え、大豆、トウモロコシともに利益確定売りに押される展開が予想されるものの、原油など他市場の動向によっては、ともに下値が限られる可能性もある。

 今週は、大豆の強材料が目立った。バイオディーゼルの原料となる大豆油が原油につれて買われたほか、中国の積極的な大豆買い付けを背景に、米国産大豆の輸出量が増加するとの期待も高まった。また、大豆作付け作業がほぼ半分完了したブラジルでは同国北部の乾燥やドル安レアル高で、最終的な大豆作付面積はなお不透明だ。さらに、米国内でもトウモロコシ生産の採算性の高さが原因で、来年の大豆作付面積は予想ほど増えないとの見方も広がっている。このほか、原油や金など他の商品相場の上昇でインフレ懸念が強まり、穀物相場にもファンド筋の資金が流入。大豆をさらに押し上げている。

 こうした中、大豆11月限は14日に19年ぶりの高値をつけた。15日には08年7月限が11ドルで引けており、08年1月限が1988年の高値(1099.5セント)を試すのも時間の問題との見方が多い。

 来週は22日の感謝祭で週後半に休場や短縮取引が相次ぐため、週明けから休暇ムードが広がりそうだ。特に、ファンド筋の買い越し枚数は13日現在で大豆14万9087枚、トウモロコシ23万2533枚とかなり高水準となっており、感謝祭休暇を前に利食い売りが活発化する公算が大きい。

 ただ、アドバンス・トレーディングのブライアン・バスティング氏は「以前は確かに、休暇前には決まって商いが細り、手じまい売りに押されるパターンが多かったが、現在は穀物相場に流入するファンド資金の規模がはるかに大きく、休暇前後も底堅い商いが続くことが多い」と指摘。また、プライス・フューチャーズ・グループのジャック・スコービル氏も「原油など他の商品市場が上昇すれば、穀物もつれ高になる。最近の相場は予測しにくく、何があってもおかしくない」とコメントしている。

 大豆については、長期的な強気見通しは変わっていない。今年の大幅減産で需給逼迫懸念が強まる中で、来年の作付面積をもっと拡大させる必要があるとの思惑が今後も相場を支援するほか、来年明けには南米の天候相場も本格化するなど、当面は底堅い展開になりそうだ。

 16日の立ち会い取引の終値は以下の通り(1ブッシェル当たり)。
 トウモロコシ12月限=前週末比7.25セント安の379.50セント▽大豆08年1月限=同21.75セント高の1077.75セント▽小麦12月限=同12.50セント安の749.50セント。(了)
posted by M@H at 11:12| Comment(0) | TrackBack(0) | シカゴ穀物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月11日

〔シカゴ穀物展望〕

【シカゴ9日時事】

 シカゴ商品取引所の穀物相場は今週、6日に外為市場でのドル安と原油相場の高騰を受けて大豆主導で急伸した後、高値圏でもみ合いが続いた。週末に発表された需給報告では相場にインパクトを与えるほどの材料がなかったこともあり、来週も引き続き、原油など他の商品相場や外為相場などの外部環境を見守りながら値位置を探る展開が続きそうだ。

 9日発表の需給報告では、トウモロコシのイールドが1.7ブッシェル引き下げられ153ブッシェルとなったことが若干の意外感を与えた。一時期流れた記録的な高イールド予想は最近はさすがに後退していたとはいえ、まだ上方修正を予想する向きも根強かったためだ。そのほかでは、トウモロコシのエタノール向け需要が2カ月連続で引き下げられた後、今回ようやく据え置きとなったことに注目する向きもあった。

 一方、需給報告を受けた相場の反応は、若干の強材料と思われたトウモロコシが反落して引ける一方、ほぼ中立と思われた大豆は、中国の大豆油の買い付けの報を手掛かりにジリ高になるやや意外な展開だった。これについて、ある日系大手商社のトレーダーは、「単なる結果を受けた後講釈にすぎないが、トウモロコシの魅力が再び増す中で、大豆とトウモロコシの価格差がもっと拡大しないと、来年の作付
面積を大豆へ戻す意欲が高まらない。その意味でも今後の大豆復権を促す動きとも言えなくはない」と述べた。

 大豆相場は今週、原油高を背景に、期近限月も10ドル台を大幅に上回る3年ぶりの高値水準になった。しかし、トウモロコシもつれ高となっている分、「農家の採算を考えた場合、トウモロコシの方がより利益の出る状態に戻ってしまった」(日系大手商社)という。今回の需給報告でも期末在庫率は、トウモロコシの15%に対し、大豆は7%と大豆の方が逼迫(ひっぱく)感が強いことが改めて確認された。

 今後は、来年の作付面積が一段と注目されるようになるが、大豆の逼迫感を解消するためには大豆とトウモロコシの価格差がさらに拡大する必要がある。しかし、一方で、「今年、低リノレン酸大豆で、サドンデス症候群が発見され、農家が大豆の作付けに消極的になりつつある」(別の日系大手商社)との話も伝えられている。思惑通り、大豆の作付面積拡大を促すために価格差が拡大方向に向かうかはまだ予断を許さないようだ。

 来週も、穀物相場は原油相場を見守る状態が続きそうだ。大豆に関しては「既に10ドル台は固めた印象で、当面は11ドルが上値抵抗線、10ドルが下値抵抗線になる展開が続きそうだ」(市場筋)との声が聞かれる。大豆が10ドルを大きく割り込む展開があるとすれば、原油相場が大幅安になるシナリオぐらいしかなさそうだ。このほかでは、引き続き南米の天候が注目されている。9日の立ち会い取引の終値は次の通り(1ブッシェル当たり)。

 トウモロコシ12月きり=前週末比9.75セント高の386.75セント▽大豆08年1月きり=同39.25セント高の1056.00セント▽小麦12月きり=同16.50セント安の762.00セント(了)
posted by M@H at 15:43| Comment(0) | TrackBack(0) | シカゴ穀物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月03日

〔シカゴ穀物展望〕

【シカゴ2日時事】
 シカゴ商品取引所の穀物相場は今週、原油などの他市場につられる形で値動きの荒い展開が続いた。来週も原油相場の動向が大きなカギを握るとみられる。また、週末に発表される11月需給報告では、生産高がどの程度修正されるかも大きく注目されそうだ。

 今週は、ドル安や中東情勢の緊迫化を追い風に先週から騰勢を強めていた原油相場が、利益確定売りでいったん大きく値を崩した後、在庫報告や米雇用統計をきっかけに最高値を再び更新するなど、乱高下となった。このため、大豆とトウモロコシも投機筋による思惑買いと利益確定売りが交錯し、上下に値幅が大きく広がった。

 来週も引き続き、原油相場の動向が穀物市場を大きく左右しそうだ。原油については、1バレル=100ドルが大きな節目とされているが、「強材料が出尽くし、上昇に一服感が出てきている」(アラロン・トレーディングのフィル・フリン氏)との指摘が聞かれる一方で、「今週半ばの追加利下げで米景気が安定し、原油も引き続き堅調な需要が見込める」(プライス・フューチャーズ・グループのジャック・スコービル氏)との観測から、一段高を予想する向きもあるなど、見方はまちまち。

 一方、穀物相場は引き続き、こうした原油相場の投機的な動きに左右され、「穀物自体の需給要因がほとんど相場要因になっていない状況」(スコービル氏)が続きそうだ。ただ、11月需給報告で、大豆とトウモロコシのイールドと生産高がそれぞれ、どのように修正されるかは大きな焦点になるだろう。

 市場筋によると、米穀物調査会社FCストーンは1日、トウモロコシ生産高を132億4000万ブッシェル(イールド153。8ブッシェル)、大豆生産高を26億5100万ブッシェル(同42.2ブッシェル)と予想。また、2日には米穀物調査会社インフォーマがトウモロコシ生産高を131億9300万ブッシェル(同153.3ブッシェル)、大豆生産高を26億2800万ブッシェル(同41.8ブッシェル)と予想した。

 これらの生産高予想はトウモロコシがともに、10月需給報告の見通し(133億1800万ブッシェル)を下回り、大豆はともに同報告の見通し(25億9800万ブッシェル)を上回っている。特にトウモロコシについては、「収穫後期にネブラスカ州やアイオワ州でイールドが大きく伸び悩んだ」(アドバンス・トレーディングのブライアン・バスティング氏)ことが今回の引き下げ予想の背景にある。

 また、スコービル氏は「過去の例から、インフォーマの数字が市場予想レンジの上限になることが多い」と指摘している。

 一方、大豆とトウモロコシは収穫作業が終盤を迎えるこの時期は例年、「ポストハーベスト・ラリー(収穫後の急反発)」になることが多い。しかし、今年は収穫期の安値を模索する動きがほとんどなかったことから、「収穫が終わっても反発する余地はほとんどない」(市場筋)との声も聞かれた。

 2日の立ち会い取引の終値は以下の通り(1ブッシェル当たり)。
トウモロコシ12月きり=前週末比5.00セント高の377.00セント▽大豆2008年1月きり=同3.50セント高の1016.75セント▽小麦12月きり=同21.50セント安の778.50セント。(了)
posted by M@H at 12:52| Comment(0) | TrackBack(0) | シカゴ穀物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月27日

〔シカゴ穀物展望〕

【シカゴ26日時事】
シカゴ商品取引所の穀物相場は今週、小麦相場が急落する中で前半は弱地合いで推移したものの、週後半に再び史上最高値を更新した原油相場につれて、トウモロコシ、大豆ともに堅調な展開となった。

目先は、南米の天候以外ではファンダメンタルズ面での手掛かり材料に乏しいことから、引き続き原油やその他の商品相場、外国為替相場などの外部材料を眺めながらの展開となりそうだ。

今週の小麦相場は、ロシアの小麦輸出関税の引き上げをめぐる話で一喜一憂させられた。特に、うわさが確認されなかった23日、先送り方針が明らかになった24日には、2日連続で値幅制限いっぱいまで急落。オーストラリアの生産高の水準も既に織り込まれる中では、「相場は当面の天井をつけた可能性がある」(市場筋)との声も増えている。少なくとも、これまで穀物相場全体を引っ張ってきた主役の座からは降りることになりそうだ。

一方、今週相場のけん引役となったのは一気に1バレル=92ドルを突破する急騰を演じた原油相場だ。バイオディーゼルへの連想で、週後半、大豆油が上昇し、大豆やトウモロコシもつれ高となった。市場では「今週の穀物相場は、ファンダメンタルズでは何も論じられなかった」(日系大手商社)とのぼやきも聞かれた。

米国で収穫作業が終盤となり、南米の天候もサプライズが少ない中では、来週も原油相場の動向や、輸出に影響を与える外為相場に注目が集まりそうだ。ただ長期的には、来年度の米国での作付面積の見通しが随時、材料視されそう。例えば、「窒素肥料の値上がりが顕著で、トウモロコシから大豆への作付面積のシフトが加速されそうだ」(日系大手商社)との指摘も出ている。

さらに、エタノールやその副産物である乾燥ディスティラー・グレイン(DDG)の需給動向なども、中長期的な需給予測の中で関心を集めそう。ともに、輸送などのロジスティックの問題が指摘されており、エタノールは現在、需要拡大にブレーキが掛かっている。

急成長を続けた業界が転機を迎えていることは間違いないが、ここにきて原油相場の高騰が再びエタノール市場に影響を与えつつあるようだ。CBOTのエタノール先物相場は、昨年6月の1ガロン=4ドル超から、9月末には1.5ドル前後まで急落していたが、現在は1.7ドル程度まで急反発している。ある日系大手商社の穀物トレーダーは「原油価格の高騰を受けて石油会社がようやくエタノールの使用量を増やし始めたのでは。結局、エタノール需要の頭打ちは、ロジスティックの問題だけではなく、経済的理由も大きかったのではないか」と推測している。いずれにせよ、過渡期を迎えているエタノール業界の状況は刻々と変化しているようで、穀物相場への影響も随時チェックしていく必要がありそうだ。26日の立ち会い取引の終値は以下の通り(1ブッシェル当たり)。トウモロコシ12月きり=前週末比1.75セント高の372.00セント▽大豆11月きり=同12.25セント高の995.50セント▽小麦12月きり=同55.50セント安の800.00セント。(了)

ペンメモ
・大豆油が約32年ぶりの高値を記録。
・農家によるヘッジ売りが増大した。一方、ドル安とブラジルレアル高に加えて、ブラジルのリオグランデドスル州の多過ぎる降雨をめぐる若干の懸念も支援材料。
・マトグロソ州の大豆産地は今週の降雨によって恩恵を受けている
・商品ファンドは大豆約3000枚を買っていた。推定出来高は先物が14万8226枚、オプションが3万4073枚に膨らんだ。
posted by M@H at 18:05| Comment(0) | TrackBack(0) | シカゴ穀物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月20日

〔シカゴ穀物展望〕

【シカゴ19日時事】
シカゴ商品取引所の穀物相場は今週、トウモロコシが10月需給報告でのイールド引き下げや堅調な輸出需要、欧州連合による遺伝子組み換え作物の輸入承認への期待などに下支えられた。

大豆は原油高で急騰した大豆油につれ高となる一方で、ブラジルの天候改善などに上値を抑えられた。来週も引き続き、原油相場やブラジルの天候が焦点となるほか、大豆、トウモロコシともに収穫作業が後半に入り、最終的なイールドをにらんで神経質な展開になりそうだ。

今週は、トウモロコシの底堅さが目立った。10月需給報告でイールドが過去のパターンと異なり、下方修正されたほか、週明けのEUのGMトウモロコシ輸入許可をめぐる報道も相場を支援した。もっとも、EUでは長年、GM作物に対する抵抗が根強く、輸入が許可されても米国産のEU向け輸出量が直ちに増加するとみる向きは少ない。

大豆は逆に伸び悩んだ。同報告では生産高が再び下方修正されたほか、長期的にも需給逼迫見通しが続いているものの、ブラジルの作付け作業がようやくスタートしたことで買い一巡感が広がった。

来週は、これまで雨がちだったコーンベルトの天候が乾燥し、大豆とトウモロコシの収穫作業が一段と進む見通しだ。これに伴い、生産高予想に対する見方も変わってくる可能性があり、相場にも影響を与えそうだ。

プライス・フューチャーズ・グループのジャック・スコービル氏は「生産高予想は以前まで、『豊作の年には一段と引き上げられ、不作の年にはますます引き下げられる』傾向が強かったが、ここ数年は修正の方向が一定しなくなった」と指摘。

このため、「今後の収穫結果によっては、11月需給報告で大豆とトウモロコシのイールドが上下どちらの方向にも修正される可能性が残されている」との見方を示している。

また、地政学的リスクの高まりなどを背景とする原油高が一段と進めば、バイオディーゼルの原料となる大豆油の買いもさらに活発化し、穀物全般を支援するとみられるほか、ドル安の進行もインフレ懸念を強め、商品全般を押し上げそうだ。

さらに、今週末に再びストップ高となった小麦相場の動向も要注意だろう。ただ、米国で冬小麦の作付け作業がほぼ順調に進む中、供給懸念は徐々に緩和されつつあり、「今後の上げ余地は限定的」との指摘も出ている。

一方、市場筋によると、米穀物調査会社インフォーマはこの日、2008年のトウモロコシ作付面積を前年比大幅減の8580万エーカー(07年は9360万エーカー)、大豆作付面積を同大幅増の7170万エーカー(同6370万エーカー)とする予想を示した。長期的にトウモロコシを支援し、大豆を圧迫する内容だった。

ペン補足
19日のシカゴ大豆は大豆先物取引の証拠金の大幅引き上げを受け一部の買方は撤退。(コーンは09月25日に引き下げられた。)

19日のシカゴ小麦は米国産の輸出堅調と、ロシアが小麦輸出の制約のため関税を導入する見込みとの報を受け、大幅に上昇して引けた。

ロシア経済省の関係筋がこの日、ロイター通信に語ったところによると、同省は関税について30%の税率、もしくはトン当たり70ユーロ(99.80ドル)以上を提案することを検討している。一方、ロシア穀物組合の会長は前日モスクワで開催された年次会合で、50%の可能性を示唆している。ロシアは現在、小麦輸出に関税を課しておらず、11月以降は10%の適用を予定している。(ロイターES時事より)

来週も穀物相場の主役の一角を占める小麦の展開しだいか。
posted by M@H at 11:31| Comment(0) | TrackBack(0) | シカゴ穀物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月13日

〔シカゴ穀物展望〕

【シカゴ12日時事】
シカゴ商品取引所の穀物相場は今週、前週の調整地合いを引き継いで始まったが、すぐに大豆主導で反発、週末には農務省の需給報告発表を受けて、大豆と小麦が反落する一方、トウモロコシは上昇した。小麦相場に高値達成感が出始める中で、当面の相場の先導役は大豆との見方が増えており、当面は、ブラジルの大豆産地の天候に関心が集まりそうだ。

12日の需給報告は、全般に予想の範囲内とはいえ、いくつかの驚きがあった。

最も大きなものがトウモロコシのイールド(1エーカー当たり収量)で、157ブッシェル程度まで上方修正されるとの予想に反して、154.7ブッシェルと1.1ブッシェル下方修正された。その理由について、「オハイオ州やテネシー州などの作柄が予想外に悪いとの話はあった」(日系大手商社)などの声も聞かれたが、「なぜ下方修正されたか分からない」(市場関係者)とする反応が多い。最終的には上方修正されるのか、それとも今後は大きな修正はなく、民間予想と大幅にかい離したまま確定していくのかなど、さまざまな思惑が交錯している。

このほか、作付面積、収穫面積がトウモロコシで上方修正、大豆では下方修正されたが、これについてはある程度予想されており、驚きは少なかった。またトウモロコシの飼料、エタノール向け需要の下方修正も予想通りだったが、今後、改めて、価格の高止まりによる需要減少、特にエタノール需要の拡大が壁にぶつかったことが、中長期的な展望に心理的な影響を与えそうだ。

小麦では、オーストラリア産の下方修正幅が大幅だったものの、旧ソ連圏の上方修正などで一部相殺され、相場へのインパクトも減殺されたようだ。世界的に需給が逼迫している状況に変わりはないが、相場高騰による需要減とロシア産の供給増などにより、既に高値をつけたとの見方が広がりつつある。

こうした中で、今後の相場のけん引役は大豆になるとの声が増えている。大豆は今回の需給報告で米国の期末在庫が据え置かれたことから、相場へのインパクトはそれほどなかった。今後は、「ブラジル北部で続いている乾燥天候とレアル高が、作付け作業と面積にどんな影響を与えるかが最大の関心」(日系大手商社)になりそう。現在の相場水準への高値警戒感もあるため、目先は調整場面も予想されているが、ブラジルの天候次第で上値のリスクも高いとみられている。

ファンダメンタルズで強材料の少ないトウモロコシは当面、下値模索の展開が予想されており、「12月きりは345セントを割り込むと、次は341セント、そして335セントが下値抵抗線になりそうだ」(日系大手商社)との声が聞かれた。

posted by M@H at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | シカゴ穀物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月07日

〔シカゴ穀物展望〕

【シカゴ5日時事】
シカゴ商品取引所の穀物相場は今週、前週半ばまでの急騰を受けた利食い売り場面となり、2日に軒並みストップ安となるなど、大幅続落展開となった。

来週は週末の需給報告にらみの動きとなるが、米国産のイールド予想などがほぼ固まりつつある中では、引き続き小麦相場や南米の天候などを見守りながら、下値を試す調整含みの展開が続きそうだ。

2日にトウモロコシ、小麦が軒並み値幅制限の下限まで、大豆も下限近くまでの急落を演じた。一部民間の生産高予想が材料視されたとはいえ、これだけの下げにつながる新たな悪材料は見当たらず、「先週までの小麦主導の高騰で、売りたいというパワーがたまっており、それが一気に噴出した形」(日系大手商社)と表現するしかないようだ。

小麦については、ここにきてようやく高騰による需要減退の兆候も出始めているようだ。また、エジプトのロシア産の買い付けにみられるように、他の国からも売り物が出るなどの新たな動きもみられる。ただ、特に豪州の減産見通しに代表される需給の逼迫感が解消されたわけではなく、「いずれ10ドル台乗せもあるとの予想は根強い」(市 場筋)とされ、今後も、トウモロコシ、大豆の支援要因となりそうだ。

また、今後、エタノール需要、そして副産物の乾燥ディスティラー・グレイン(DDG)需要の動向も折に触れて話題になりそうだ。業界では、「7月のエタノールの生産高が当面の上限になるとの観測が出ている」(市場筋)という
これはガソリンへの混入比率の上限や、輸送や貯蔵庫の問題から、「ブレンダーが受け入れられる能力が限界になってきているため」(同)のようだ。一方で、DDGは海外からの需要が着実に増えており、「日本の需要家が最近になって買いたいと言ってきているが、既に来年の分まで売り先は決まっており、とても手当てできない」(日系大手商社)状況も出始めているという。このため、現在のエタノール価格の低迷の一方で、DDG価格は上昇し、悪化しているエタノールメーカーの採算の新たな改善要因になりつつあるという。

来週は12日の需給報告が焦点となるが、トウモロコシのイールドについては5日にインフォーマが158.1ブッシェル(農務省9月報告は155.8ブッシェル)との予想を示したように着実に引き上げられつつある。大豆もインフォーマ予想は42.1ブッシェルで、農務省の10月報告でも少なくとも9月報告の41.4ブッシェルは上回ってきそうだ。ただ、これらも既にこのところの下落で織り込まれつつあり、「多少の上方修正なら、発表直後に若干売られる程度では」(市場筋)との声も聞かれた。

ペンペンペンペン
5日のシカゴ小麦期近物は最近記録した史上最高値の後を受けた利食い、手じまい売りが重しとなり、市場では旧穀を売って新穀を買うスプレッド取引開始のサインととらえられ、旧穀需要のに関しては天井を打った可能性がある事から、シカゴ大豆も同様に年内に向けて期近安の期先高の方向が強まると思われ、仮にフレートの高騰を無視すれば、、国内の一般大豆当限月の旧穀に関しては暴落納会もあり得るか?

乾燥ディスティラー・グレインに関しては、26日ブログの「農畜産業振興機構の駐在員報告会」の記事レポートに取り上げられていましたが、絶対的な量に対する解決には、輸入国が不利な現状に変わりはなさそうですが、、DDG価格まで高騰したら、四面楚歌だな・・・。
posted by M@H at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) | シカゴ穀物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月29日

〔シカゴ穀物展望〕

【シカゴ28日時事】
シカゴ商品取引所の穀物相場では今週、週半ばの小麦急騰をきっかけに、大豆とトウモロコシもつれ高となった後、週末には小麦買いが続く一方で、大豆とトウモロコシはポジション整理の売りや、相場に弱気な四半期在庫報告を受けて反落した。

来週は、小麦が引き続き、需給逼迫見通しから堅調に推移するとみられる一方で、大豆とトウモロコシは収穫プレッシャーから上値が抑えられそうだ。

今週は、小麦が豪州の生産高予想の相次ぐ引き下げと、中東、アフリカ諸国によるパニック的な米国産小麦の買いを受けてストップ高となった。このため、2008―09年度の作付面積が予想以上に小麦にシフトするのではとの思惑が働き、もともと需給逼迫懸念の強い大豆が大幅高となったほか、トウモロコシも追随して買われた。

来週は、小麦の動向が引き続き、注目される。食料向けの実需ニーズがまだ満たされていないとの見方が強い中で、豪州主要産地の乾燥が緩和されない限り、供給不安から上値余地がさらに広がる可能性がある。さらに、米農務省がこの日発表した農産物の四半期在庫報告(2007年9月1日現在)では、小麦在庫が17億1700万ブッシェルと、ロイター通信によるアナリスト事前予想平均(18億3300万ブッシェル)を下回り、需給逼迫感を一層強めている。

ただ、プライス・フューチャーズ・グループのジャック・スコービル氏は「供給面は確かに強気だが、需要面では鈍化の兆しもみられる」と指摘。今週相次いだ中東、アフリカ諸国の成約が来年以降の期先物を対象にしたものであることを挙げ、「目先の需要はほぼ満たされた可能性が高く、今後は期近物が徐々に弱含む公算が大きい」と警告している。一方、トウモロコシは今週の上昇で、「史上最高の豊作見通しがほぼ無視され続けた」(スコービル氏)だけに、来週はそろそろ売られてもおかしくない。この日の報告でも、四半期在庫が13億0376万ブッシェルと予想の上限(11億7700万ブッシェル)を大幅に上回った。「穀物相場の高騰で、多くの畜産農家が牧草に切り替え、飼料向けトウモロコシの消費が減少したことが背景」(スコービル氏)とみられ、需給両面で改めて弱気ムードが広がっている。

大豆も来週は、下落プレッシャーが強まりそうだ。コーンベルトの好天で収穫作業が一段と進み、産地からは「予想外に良好なイールド報告」(市場筋)が入り続けており、これまでの作柄に対する不透明感が後退しつつある。また、この日の報告で四半期在庫が5億7277万8000ブッシェルと予想の上限(5億6500万ブッシェル)を上回り、9月1日時点の過去最高となったことも、需給逼迫懸念をやや和らげている。

[今日のニュースから]
.・エタノールの食品価格への影響は誇張されている=米農務長官代行
・韓国農協飼料、米コーン4万6000トン購入
・民間輸出業者、日本向けコーン14万0208トンなど成約=米農務省
・アルゼンチンのコーン作付けが加速=穀物取引所
・ファンド筋の大豆とコーン、買い越し枚数が大幅増=米CFTC取組高報告

posted by M@H at 22:39| Comment(0) | TrackBack(0) | シカゴ穀物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月22日

シカゴ穀物展望

【シカゴ21日時事】
シカゴ商品取引所の穀物相場は今週、おおむねしっかりの展開が続いた後、20日に輸出の好調さや外国為替市場でのドル安進行をきっかけに急伸した。トウモロコシは収穫プレッシャーが続くものの、小麦相場の高止まりに支えられており、大豆は需給逼迫見通しが強い。

来週は両商品とも高値警戒感は強いものの、大幅な調整も考えにくく、もみ合い圏内の動きとなりそうだ。

トウモロコシは収穫プレッシャーに対して、小麦高騰が相場を下支えしている。特に小麦が急反落した19日も、「小麦買いのトウモロコシ売りのポジションが解消された」(日系大手商社)ことから、トウモロコシは逆に上昇した。一方、大豆は20日、ブラジルの乾燥天候、中国の輸入関税引き下げのうわさが新たな強材料となり、11月きりが10ドルに接近するなど強気相場となった。

最近の穀物相場上昇のけん引役となっている小麦では、オーストラリア農業資源経済局(ABARE)が18日、新穀小麦の生産量予想を大幅下方修正し、改めて世界的な需給逼迫感が強まっている。ただ、高値警戒感も強く、「ファンド筋は小麦から、トウモロコシや大豆に資金をシフトさせる傾向にあるようだ」(同)とされ、むしろ他市場の強材料との面も強まっている。

トウモロコシのイールド予想では、良好な天候が続いていることもあり、9月予想の155.8ブッシェルから「過去最高だった2004年の160.4ブッシェルに接近する可能性もある」(同)との声も聞かれ始めている。しかし一方で、今週の輸出成約高に見られるように輸出は好調で、収穫期の安値もそれほど期待できないムードだ。

こうした米国産穀物の輸出の好調さは、米国の大幅利下げをきっかけとしたドル安トレンドから期待がさらに膨らんでいる。特に競争相手であるブラジルのレアル高や海上運賃の上昇も「特にアジア向けでは米国産の競争力を一段と高めている」(同)ようだ。

今後の関心は徐々に来年の作付面積に移っていくが、20日にはインフォーマ・エコノミクスの面積予想が伝えられた。大豆の作付面積は前年比480万エーカー増の6890万エーカー、トウモロコシは同470万エーカー減の8820万エーカー、小麦は同210万エーカー増の6260万エーカー。

市場では、「トウモロコシから大豆に戻る面積が予想よりも少ない」「小麦の増加面積は予想ほどではない」との声が聞かれる。農家の最終判断時期はまだかなり先のため、材料視するにはまだ早いが、主要3穀物の「農地の奪い合い」が一段と激化するとの見方が浸透する中で、トータルで見れば強材料とされる可能性の方が高そうだ。

利食い売りで反落〔シカゴ大豆〕(21日)
前日に3年ぶりの高値をつけた相場は、21日は利食い売りに反落した。市場はテクニカル的に買われ過ぎの水準にあり、11月きりの9日間相対力指数は20日の終値時点で88と、買われ過ぎとみなされる70を大幅に上回った。21日は77へ低下した。

11月きりは9.50セント安の979.00セント。その他の限月は8.00―11.50セント安で終了した。

一方、トウモロコシ12月きりは最近の大豆・トウモロコシ間のスプレッド取引の巻き戻しにより7.25セント高の376.50セントで引けた。

大豆相場は引き続き、インフレ懸念、ドル安によりサポートされている。これらは、米国のコモディティーの競争力を高めている。

民間調査会社インフォーマ・エコノミクスが、08年の大豆作付面積は480万エーカー増加するとの予測を発表したことは弱材料となった。ファンド筋の売りは約2000枚だった。

米農務省は07―08年度の米国産大豆13万トンをスペインへ売却すると発表した。(ロイターES時事)

ペンメモ
・レアルがドルに対して過去4年に比較して最高値付近。
・中国は大豆の輸入税率を3カ月間にわたって3%から1%に引き下げることを検討。
・東穀取のNon大豆とコーンは最高値を更新など一代の高値を更新中。
・大豆さび病のカンザス州での発生を初めて確認、ケンタッキー州北域で発生、アーカンソー州75郡中25郡で発生などの影響は?
・サウジアラビアのドルペッグ離脱懸念を背景としたドル売り続くなどで、ドル安からのインフレ傾向は弱まらない?
・需給はあらゆる材料に優先する/相場は需給の鏡
posted by M@H at 15:57| Comment(0) | TrackBack(0) | シカゴ穀物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月15日

シカゴ穀物展望

【シカゴ14日時事】米コーン、収穫圧力増大=小麦に注目
シカゴ商品取引所の穀物相場は今週、週半ばの9月需給報告をきっかけに小麦が急落、大豆とトウモロコシは大幅高になった後、週末には小麦への売りが一服し、大豆とトウモロコシも落ち着きを取り戻した。

来週は、トウモロコシが収穫作業の進展で上値が抑えられる一方、大豆は作柄への不透明感から底堅い展開になりそうだ。小麦の動向も引き続き注目される。

小麦は今週、12月限が世界の需給逼迫懸念を背景に値幅制限の上限まで買われた後、需給報告の強材料が900セント付近でほぼ織り込まれ、その後は利益確定の売りを浴びて一気にストップ安をつけるなど、値動きの荒い展開になった。

一方、トウモロコシは今週、これまでの小麦買い・トウモロコシ売りのポジションが手じまわれたことで、大きく買われる場面もあったが、9月需給報告では従来予想を上回る豊作見通しが示され、全般は軟調さが目立った。来週はトウモロコシの収穫作業がさらに進むとみられ、「収穫産地からは収穫前の予想をさらに上回る高イールドが報告され続けている」(ビクター氏)との指摘も多い中で、上値が抑えられる展開になりそうだ。市場では既に「10月の報告で予想生産高が再び引き上げられる」との見方も強まっている。ただ、飼料向け需要や輸出の堅調さも続いており、当面は下値の余地は限られそうだ。ビクター氏は「12月限は当面、340セントが主要な下値支持線になり、10月の報告で生産高が再び引き上げられた時点で325セントの下値を探る展開になる」と予想している。

収穫作業のスタートしていない大豆は今週、作柄への不透明感から底堅く推移した。9月の需給報告ではイールドが若干引き下げられるにとどまったが、期末在庫率は7.2%と、引き続き需給逼迫懸念が強い。また、エタノールに比べてこれまで影の薄かったバイオディーゼルの生産拡大見通しから、今回の報告では大豆油の消費量が大きく引き上げられ、大豆の支援材料になっている。さらに、「コスト高の飼料小麦の代わりに、大豆ミールの需要も増える」(ビクター氏)との見方も出ている。このため、米国産の今年度の生産高が固まり、南米産の作付け動向が明らかになるまでは、底堅い展開が続きそうだ。

小麦については、今週半ばの急落で下落基調に転じたとみる向きは少ない。需給面でも、乾燥の続く豪州で降雨予報がまだ出ていないほか、エジプトやインドなどによる買い付けが衰える気配はまだない。

14日の立ち会い取引の終値は次の通り(1ブッシェル当たり)
トウモロコシ12月限=前週末比1.50セント高の349.00セント▽大豆11月限=同49.50セント高の954.75セント▽小麦12月限=同2.50セント高の846.00セント(了)

【ロイターES時事】
続伸=米中西部で週末に降霜予想〔シカゴ大豆〕(14日)
米中西部北域で今週末に降霜が予想され、成長の遅いクロップの一部に打撃を与える可能性があることと、大豆油相場が上昇したことを背景に続伸した。9月限は13.00セント高の941.00セントで納会になった。11月限は13.50セント高の954.75セントで終了した。

全米油実加工業者協会の8月の大豆圧砕高報告はわずかながら弱気材料になったとみられている。8月の圧砕高は1億3756万4000ブッシェルと、前月の1億4252万4000ブッシェルから減少した。市場の予想レンジ(1億3700万―1億4000万ブッシェル)の下限に近かった。

ファンド筋が5000枚買い越した。ADMインベスター・サービシズは11月きりを1000枚買った。 ブラジルの調査会社アグロコンサルトは14日、2007―08年度の大豆生産高見通しを前年度(5860万トン)比6.4%増の6230万トンとしている。
9月限の受け渡しは109枚と少なかった。

ペンメモ
・南米大豆は10〜12月に作付。
・農務省がバイオディーゼルの生産拡大見通し。
・農務省がエタノール用の使用を1億ブッシェル削減。(エタノール推進に亀裂が生じているだけではなく、実際には完全な破綻になっている兆候?)
posted by M@H at 10:14| Comment(0) | TrackBack(0) | シカゴ穀物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。