2008年01月19日

〔シカゴ穀物展望〕

【シカゴ18日時事】◎株など他市場に注目。
シカゴ商品取引所の穀物相場は今週、大豆とトウモロコシの高値追いが一服し、景気鈍化懸念から急落した米株式、原油相場につれて大きく値を崩した。来週も引き続き、他市場に大きく左右されるとみられるほか、南米の天候や小麦相場の動向もカギを握りそうだ。

 今週は前半、1月需給報告をきっかけに、先週末に続いてストップ高となったトウモロコシに先導される形で高値追いが続いた。しかし、週半ばからは株式相場の大幅な続落や、原油相場が1バレル=90ドルを割り込んだことなどを受け、世界経済に対する不透明感が強まり、大豆、トウモロコシとも売りが優勢となった。ファンド筋がこれまで高水準に達していたロングポジションを大きく手じまったことも下落ペースを加速させた。

 来週も引き続き、米株式や原油など他市場の動きが注目される。米株式市場の地合い悪化が続けば、米国だけでなく、世界全体の景気減速懸念がますます広がり、商品相場の調整色が一段と強まる可能性がある。

 こうした中、市場では世界の商品需要の目安として、海上運賃の国際的指標である英バルチック取引所のドライ指数(BDI)が大きく注目され始めている。同指数は最近、大幅に低下し、17日には6カ月ぶりの低水準まで落ち込んだ。週末18日にはいったん急反発したため、「あまり深読みしない方がよい」(アグリソースのダン・バッセ氏)との声も出ているが、TD証券のショーン・オズボーン氏は「過去にも季節的な要因から調整局面入りすることはあったが、今回の低下ぶりは今までにないもの」と指摘。「世界景気の鈍化傾向を示している可能性は十分ある」との見方を示している。

 また、南米アルゼンチンの天候も注目材料。同国の大豆、トウモロコシ主要産地では今週、予想を上回る降雨があったものの、「南部の産地では乾燥がまだ緩和されておらず、引き続き予断を許さない状況」(バッセ氏)という。

 さらに、大豆やトウモロコシと異なり、堅調さを維持している小麦の動向も重要だ。「来週には、入札による米国産小麦の買い付けのうわさが出ている」(バッセ氏)との指摘もある。目先の需給逼迫(ひっぱく)懸念から小麦の上昇が続けば、来週の作付面積をめぐって大豆やトウモロコシの下値余地も限られる可能性が高い。

 一方、市場筋によると、米穀物調査会社インフォーマはこの日、2008―09年度のトウモロコシ作付面積を9004万8000エーカー(前月予想8740万エーカー)、大豆の面積を6897万エーカー(同7000万エーカー)とする予想を発表した。「最近の価格上昇でトウモロコシの採算性が一段と高まり、トウモロコシから大豆への面積シフトが当初の予想ほど進まない」(市場筋)との見通しも出ている。

 18日の立ち会い取引の終値は以下の通り(1ブッシェル当り)。
 トウモロコシ3月きり=前週末比4.25セント高の498.25セント▽大豆3月きり=同34.75セント安の1264.00セント▽小麦3月きり=同40.00セント高の962.50セント。(了)
posted by M@H at 11:59| Comment(0) | TrackBack(0) | シカゴ穀物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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